正直言ってかなりの田舎で、自分の意志とは関係のない不都合な近所付き合いをしなくてはならない生まれた町だけれど、帰ったら帰ったで感傷的な気分になり、育った思い出と共に酒を飲むのが年を重ねる毎に旨くなってくる。
一緒に学校に通った友人たちは僕も含めてほとんど外に出ていて、父親は既に他界しているので、実家の母親や妹夫妻以外に会う人もいない。
デフォルメされた記憶を頼りに、家族で「あの頃」の話をするのもまた面白く、同じ話を何回してもし尽くせない。
片道90分ほどで帰ってこれる田舎の割に、精神的な距離は結構遠くなってしまっていて、恐らく元気な母親を目にするのも寂しいながら数えるくらいしか残っていないだろう。(もちろんできるだけ元気でいてほしいとは思っているのだけれど)
まだまだ沢山話をして、色々なことを学ばせてもらおうと思う。
未だに自分の気づいていないところを指摘されることもある。
できるだけ元気でいてほしい。