村上春樹原作の映画。
あの文体の独特の世界観を映像でどう表現するか少し楽しみにしていきましたが、期待通りと言えば期待通りのものでした。
悪く言えば想像の域を出なかったというか、小説ありきで考えてしまう点はどうしようもないところです。
「死」と「生」を表現する上で難しいのはそのバランス。
死をもって生を表すか、生をもって死を表すか。
二つは相反するものではなくて、表裏一体のもの。
強烈な死とリビドーに揺れ動く心の中で、もがき苦しみながら進もうとしていくワタナベが滑稽でもあったり。
ここらへんは観客によって解釈はそれぞれあっていいと思います。
緑の「私が今何をしたがってるか分かる?」の一言に「落ちる」男子は多いはず。
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