2010/11/23

民放連、機器のCM飛ばし機能「看過できない」、について思うこと。

昨日Twitterでも投稿したんですが、日経新聞にこんな記事が載ってました。

民放連、機器のCM飛ばし「看過できない」

日本民間放送連盟(民放連)の広瀬道貞会長は19日の定例記者会見で、電機各社がテレビCMを自動的に飛ばす機器を販売していることについて「看過するつもりはない。これからメーカー側と厳しく折衝する」と述べた。メーカー側の対応によっては何らかの対抗策を打ち出す考えも示した。
本当に「厳しく折衝する」かどうかは分かりませんが、僕は無駄なことのように思います。

VHSやDVDの頃から録画番組を見るときはCMは早送りで飛ばしてたし、以前からCMスキップという機能は録画機に存在してました。


確かにここ数年の放送局や代理店の広告収入は減り続けています。
平成20年度の一般放送事業者及び有線テレビジョン放送事業者の収支状況


しかしテレビを見る人は減ってはいますが、番組を見る(見たい)人は減ってはいないように思います。
見るスタイルが変わっただけの話で、それをまたテレビという前時代的なものに押し込めようとするのは、視聴者の事を考えていない発言のように捉えかねません。


技術革新によって人の生活スタイルが変化したことを察知し、そこにビジネスをどう組み込んでいくかを考えなければテレビ事業者の行く末は暗いものになる気がします。


逆に言えばチャンスはそこに転がっているわけで、アメリカのhuluなんかはまさに放送と通信の融合に成功している企業です。


huluはJV(複数の企業の共同出資)で設立され、主な出資はNBC、Fox、ABCなどの大手テレビ局。
仕組みは単純で、「見たい時に番組が見れる」というもの。


番組の初めや間にCMを挿入し、そこで収入を得るビジネスモデル。


どれだけ規制をしてもYouTubeなどで違法にアップロードされてしまうなら、いっそ広告つけてネットで公式に放送してしまおう、というアメリカらしいサービスになっています。


権利関係の問題もあったと思いますが、出資がもともとテレビ局で、さらにCEOが元Amazonの上級副社長。インターネットをベースに物事を考えられる人物です。


日本の偉いさんたちも自分たちで足の引っ張りあいをしてる場合じゃなくて、明日のテレビを思い、技術を使ってもっともっと視聴者が便利に番組を見れる仕組みを考えてもらいたいものですね。

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